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 森 元斎 国道3号線抵抗の民衆史
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九州はなぜ「こう」なのか。
彼女ら彼らはどのように抵抗し、反撥してきたのか。鹿児島の西南戦争を起点に、水俣裁判、サークル村、筑豊炭鉱、米騒動、はては神話世界へと国道3号線を北上しながら、国家に抗う民衆の諸相を描く地誌的思想史。宮崎八郎、宮崎滔天、石牟礼道子、緒方正人、谷川雁、火野葦平らの群像から、《思想/運動としての九州》が浮上する。
装画=田中千智
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ISBN978-4-907986-73-5
C0030
四六変判上製272頁/定価2500円+税
2020年8月15日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |  アーノルド・ゼイブル カフェ・シェヘラザード菅野賢治訳
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ホロコーストを生き延びた〈生存者(サヴァイヴァー)〉たちの劇的な経験と記憶が、いま語られる……。
メルボルンに実在したカフェ《シェヘラザード》。ナチスに蹂躙された故国ポーランドを脱出し、奇跡的に杉原千畝のヴィザを取得。神戸、そして上海を経由して、はるばるオーストラリアにたどりついたユダヤ難民/移民たちの声が、カフェを舞台にポリフォニックに響く――。
モノクローム映画のように静謐な筆致で現代史の局面を描き出した、オーストラリア在住の著者の代表作。
装画=宮森敬子
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ISBN978-4-907986-72-8
C0097
四六変判上製320頁
定価3200円+税
2020年8月10日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |
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 川島昭夫 植物園の世紀イギリス帝国の植物政策
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数々の映画や文学作品でも知られる「バウンティ号の反乱」(1789年)。なぜこの英国艦は、はるばるカリブ海までパンノキを運んでいたのか。イギリスの植民地戦略を担った植物学者やプラント・ハンターたちの姿を通して、現在では憩いの場として利用される「植物園」の起源を描き出す。イギリス帝国史研究の原点にして、2020年2月に没した研究者の遺著。
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ISBN978-4-907986-66-7
C0022
四六変判上製240頁
定価2800円+税
2020年7月15日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |  芥川仁 羽音に聴く蜜蜂と人間の物語
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藤原辰史さん推薦!
「芥川仁の写真はどれも、言葉になる寸前の空気の溜めと震えが映っている。土呂久や水俣もそうだった。まるで空気の彫刻家だ。蜜蜂の羽音、養蜂家の息遣い、そこを吹き抜ける風の香り。じっくり浸って、時間を忘れたい。」
*
人間と環境が交錯する場を追い続ける写真家が、日本全国39箇所の養蜂場を訪れ、蜜蜂の小さな世界を守りながら生きる人びとの姿を活写したフォトスケッチ。
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ISBN978-4-907986-69-8
C0072
菊変判上製フルカラー88頁/定価2400円+税
2020年3月18日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |
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 松下隆志 ナショナルな欲望のゆくえソ連後のロシア文学を読み解く
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ゼロ年代のロシア文学とはなんだったのか。ソローキンなど数々の翻訳で知られる著者の初の単著にして、待望の現代ロシア文学論。
ソ連崩壊後のロシアでは、国家の形だけでなく文化や文学も多様化する。本書は90年代ロシアの新しい潮流として影響力を持った《ポストモダニズム》を軸に据え、ゼロ年代にいたる多彩なロシア文学の歩みを「一つの物語」として読む試み。現代思想やチェチェン戦争の影響など、現在にいたるロシア文学をアクチュアルに一望する。
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ISBN978-4-907986-62-9
C0098
菊変判上製308頁/定価2800円+税
2020年2月29日頃発売予定
ブックデザイン=宗利淳一
装画=田辺耕世 |  山本圭 アンタゴニズムスポピュリズム〈以後〉の民主主義
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左派ポピュリズムのあとの、ラディカル・デモクラシーの未来とは?
いま私たちが目撃しているのは、むしろ複数の敵対性、すなわち社会のいたるところで、いたるところから、これまで自明視されていた基礎付けに異議を申し立てる「アンタゴニズムス」にほかならない――。気鋭の政治学者による民主主義論。
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ISBN978-4-907986-68-1
C0031
四六判上製280頁
定価2700円+税
2020年2月25日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |
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 ヨゼフ・チャペック 独裁者のブーツイラストは抵抗する
増田幸弘+増田集 編訳
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チャペック兄弟のヨゼフは、自由と民主主義のために
反ナチスの風刺画を描き続け、そして強制収容所に消えた……。
童話『こいぬとこねこのおかしな話』や、弟カレルとのコラボ
「チャペック兄弟」として日本でも人気の高い
チェコスロヴァキアの画家でエッセイスト、
ヨゼフ・チャペック(1887-1945)。
彼はナチズムがヨーロッパを席捲する危機的な状況のもとで、
自由と平和、そして民主主義のために、独自のユーモラスなタッチで、
連作『独裁者のブーツ』をはじめ「反ファシズム」をテーマにした
1コマ漫画や諷刺画を描きつづけました。
本書は、当時の新聞紙に掲載された貴重な作品を集成し、
強制収容所で没するまでの生涯をたどった、日本語版オリジナル編集。
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ISBN978-4-907986-63-6
菊変判上製184頁/定価2500円+税
2019年9月30日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |  萩原恭次郎 断片 1926-1932関東大震災直後に詩集『死刑宣告』(1925)で
世界を驚倒させたアナキスト詩人、萩原恭次郎(1899-1938)。
その第2詩集にして生前最後の詩集
『断片』(1931)にくわえ、
これまで『全集』でしか読めなかった
同時期の詩篇や論考・エッセイ、さらに『全集』未収録作品をふくむ
41篇を初めて単行本化。
分裂するアナキズム運動の混迷期を経て、
やがてファシズムへと傾斜するまでの臨界点すれすれの表現が、
いまこの腐臭ただよう日本の現実に投げ込まれる!
村木源次郎や古田大次郎ら同志を追悼する詩篇のほか、
本書を絶賛する萩原朔太郎の書評も収録。
参考資料、年譜、解説などを附す。
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ISBN978-4-907986-67-4
C0092
四六変判上製264頁
定価2700円+税
2020年1月13日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 高見順 いやな感じアナキズム。テロリズム。エログロ。ファッショ。亜細亜。そして戦争。
躍動する魂。ディープなスラング。
これは前史なのか、あるいは現在の私たちなのか?
関東大震災後、虐殺された大杉栄の復讐に失敗したアナキスト・加柴四郎。
「生の拡充」を希求して夜の町を彷徨し、ファシストや軍と結託。
韓国や上海での要人暗殺に加担すると、やがて日中戦争へ……。
最後の文士・高見順、畢生の長篇小説に、
「北一輝・大魔王観音」「革命的エネルギー」など、
スピンオフ3編を併録する。
書き下ろし解説=栗原 康
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ISBN978-4-907986-57-5
C0093
菊変判並製424頁
定価2700円+税
2019年6月26日頃発売
装釘=宗利淳一 |  池田浩士 抵抗者たち反ナチス運動の記録
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「解放と革命が成就されたときに新しい人間が生まれるのではない。そのときに新しい人間の可能性が生まれるのでもない。解放と革命に向かう闘争のなかでこそ、人間は自らを変えるのだ。そしてこの自己変革のあり方が、未来の解放と革命の鋳型となるのである」――本文より。
*
ヒトラーに抗した人びとの生と死、そしてその後を追う、
アンチ・ナチス・ドキュメント。
失われゆく自由のなかで、なぜ、彼女/彼らは自分の生命を賭してまで、ナチスに抗ったのか。〈国民〉、白バラグループ、キリスト者、学生の活動など、歴史的事実やフィクションを緻密に検証し、暴力と抵抗の足跡を明らかにした、
著者の代表作。
ナチスに自分を委ねることなく時代に抗った人びとの試みから、いま日本の現実を生きる私たちの姿が逆照射される。
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ISBN978-4-907986-39-1
四六判並製344頁
定価2500円+税
2018年3月28日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |
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 ロマン・ガリ 凧永田千奈訳
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戦後フランスの代表する作家ロマン・ガリ(1914-80)が、自殺する直前に遺した最後の長篇小説(原著1980年刊)。
稀代の凧揚げ名人を叔父にもつ主人公の少年リュドは、ポーランド人の令嬢リラに恋をするが、対ナチス戦によって2人は引き裂かれる。リラへの思いを募らせるリュドは、凧がふたたび自由に空を舞う日を取り戻すためにレジスタンスへと身を投じるが、それはフランス=善/ナチス=悪という図式が崩壊してゆく過程でもあった……。
日本でも再評価著しい作者の遺作。
小社刊『夜明けの約束』映画化上映(『母との約束、250通の手紙』、配給=松竹)記念出版。
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ISBN978-4-907986-61-2
C0097
菊変判並製316頁
定価2700円+税
2020年2月12日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |  ロマン・ガリ 夜明けの約束岩津航 訳
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フランスでは最も人気のある作家のひとりでありながら日本では過小評価されてきた、ロマン・ガリの最高傑作を本邦初訳(原書初版=1960年)。
シャルロット・ゲンズブール、ビエール・ニネ主演で映画化。2017年12月に本国フランスで公開決定。
カバーは色違いで2種あります(ご購入の際にお選びいただくことはできません)。カバー以外はすべて同一です。
*
狂おしいまでの母の愛を、全身で受けとめる私の愛。純粋なふたつの愛の遍歴――。謎の多い作者の半生が赤裸々に語られる最高傑作。
史上唯一、ゴンクール賞を2度受賞した作家で外交官、女優ジーン・セバーグの伴侶にして、拳銃自殺を遂げたロマン・ガリ。その代表作であり、戦後フランスを象徴する自伝小説の白眉、ついに刊行。
シリーズ[世界浪曼派]第1弾。
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ISBN978-4-907986-40-7
菊変判並製336頁/定価2600円+税
2017年6月9日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 カルラ・スアレス ハバナ零年久野量一 訳
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カオス理論とフラクタルを用いて、電話がキューバで発明された事実を証明せよ!?
1993年、深刻な経済危機下のキューバ。数学教師のジュリアは、グラハム・ベルに先駆けて電話を発明したことを証明する、アントニオ・メウッチの
重要な自筆文書の存在を知る。
その文書をめぐって、作家、ジャーナリスト、そして元恋人までが
虚々実々の駆け引きと恋を展開するが……。
キューバ出身の新鋭作家が、数学とミステリーの要素を
巧みに織り込んで挑んだ代表作。
[2012年カルベ・ド・ラ・カリブ賞受賞作]
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シリーズ《世界浪曼派》
ISBN978-4-907986-53-7
菊変判並製280頁/定価2700円+税
2019年2月下旬発売予定
ブックデザイン=宗利淳一 |  ルスタム・カーツ ソヴィエト・ファンタスチカの歴史_おび梅村博昭 訳
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好評2刷!
円城塔さん(朝日新聞)、豊崎由美さん(週刊新潮)による書評でも話題。
初版のみカバーに「鎌とハンマー」の抜き型加工。
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「 月の科学的・軍事的利用は、プロレタリア国家の今後の課題のひとつである」──スターリン
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革命後のソ連文学史は、ファンタスチカ(SF+幻想文学)による権力闘争の歴史だった! 粛清、雪どけ、そしてペレストロイカまで。本国ロシアでは社会学者や報道関係者が「事実」として引用した、教科書にぜったい載ってはならない反革命的メタメタフィクション、まさかの日本語版刊行!
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・マヤコフスキーは文学グループ〈赤い月面人〉の同人だった。
・スターリンが愛した言葉は「月を制するものが全世界を制する」。
・1968 年の「プラハの春」はアポロ計画がきっかけで勃発した。
……そのほか、見てきたような〈世紀の発見〉を多数収録!
シリーズ[世界浪曼派]第1弾。
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ISBN978-4-907986-41-4
菊変判並製280頁/定価2600円+税
2017年6月9日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 須藤健太郎 評伝・ジャンユスターシュ映画は人生のように
* 第11回表象文化論学会賞学会賞受賞
* 第37回渋沢・クローデル賞奨励賞受賞
1981年11月5日。
ひとりの映画監督が、パリの自室で拳銃自殺を遂げる。
ジャン・ユスターシュ、享年42。
1963年、ポスト・ヌーヴェルヴァーグの旗手として、『わるい仲間』でデビュー。
ゴダール、トリュフォーらに絶賛され、1973年、初の長篇『ママと娼婦』で
第26回カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。時代に追従しない表現によって
毀誉褒貶の評価を浴びる。
続く『ぼくの小さな恋人たち』(1974)などで、
後続のシネアストに多大な影響を与えるが――。
本書は、この稀有な映画作家に魅せられた批評家が、伝説化されたその実像に
肉薄する世界初の本格的な評伝。
詳細なフィルモグラフィ、書誌、人名索引を附す。
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ISBN978-4-907986-54-4
C0074
菊変判並製412頁
定価3600円+税
2019年4月27日頃発売
装釘=宗利淳一 |  河村彩 ロシア構成主義生活と造形の組織学
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テクノ、SF、ファッション、写真、建築……
あまりに豊穣な革命文化の遺産!
ロシア革命直後の1920年代、新しい社会主義文化建設のために生まれた
《ロシア構成主義》。
なぜこの文化運動が21世紀になお模倣され、あらゆるモードの祖型となったのか?
「住まう」「暮らす」「見せる」「報せる」をキーワードに
その実像を描き出した、出色の書き下ろし論考。
初版のみ、カバー+帯は「世界の斜め上から」仕様。
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ISBN978-4-907986-43-8
菊変判並製304頁/定価3200円+税
2019年2月28日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |
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 薔薇色のアパリシオン 冨士原清一詩文集成京谷裕彰 編
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日本にシュルレアリスムをもたらした詩人、冨士原清一。その貴重な文業を初めて集成し、歴史の再評価をせまる初の全集。限定600部。
現在では入手困難な稀覯誌紙から発掘した数々の詩や散文のほか、先駆的なロートレアモン、コクトー、ブルトン、ツァラ「ダダ宣言」の翻訳など、戦後の詩壇にも影響を及ぼした〈新発見〉作品を多数収録する。
詳細な年譜、瀧口修造と高橋新吉によるエッセイを併録。
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ISBN978-4-907986-48-3
菊変判上製296頁/定価6000円+税
2019年8月28日頃発売予定
ブックデザイン=宗利淳一 |  清田政信 渚に立つ沖縄・私領域からの衝迫
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《渚に立つ。これは寂寥から立ち直れない者がなすことのできる最後の行為だ。古代からこの島の渚に立った者は無数にいたようだ。しかしそこまでは人間がごく自然に精神からのがれ、精神へ立ちかえる習練といっていい。問題は水平線に眼をいこわせようにも、何も見えないこの荒廃に、見えざるゆえに著しく顕つ幻に灼かれて、ほとんど帰るところを失った魂を、私はどう解けばいいのか知らない》
――本文より。
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不可視の原境、古謡、そしてエロス。
沖縄の戦後文学史上、もっとも先鋭にして重要な詩人が、
灼けた韻律の深淵から帰還する。
自身の内域を微分するように、伊波普猷、比嘉春潮、折口信夫、柳田国男ら沖縄思想の系譜を描く単行本未収録の連載「沖縄・私領域からの衝迫」にくわえ、南島歌謡をその根源へとたどりゆく黒田喜夫論、藤井貞和論などを収める。
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ISBN978-4-907986-47-6
四六変判上製276頁
定価2600円+税
2018年8月13日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |
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 長田真作 すてきなロウソク共和国史上初の絵本!
きみょうな飛行船でものを修理するとんがりあたまのパロムは、あるとき1本のロウソクを受けとる。そのロウソクが世の中にひろまり、「りっぱな男」の手に渡るのだが、そのとき世界はパッと輝いて、そしてパロムの運命は……。万華鏡をのぞくようなナガタ式絵巻の第10作。
いまもっとも輝いている絵本作家による、新しい予感と刺激にみちたモノクロ映画のような物語です。きらめく感性と独特の世界観がおおきな音をひびかせる、64ページの書きおろし長篇。
全編にわたるUVニス加工も独特な効果を発揮しています。
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ISBN978-4-907986-44-5
B5変判上製64頁(全頁UVニス加工)
定価1700円+税
2018年1月31日頃発売
装釘=宗利淳一 |  長田真作 きらめくリボンデビューからわずか2年で『ワンピース』の絵本版『光と闇と:ルフィとエースとサボの物語』(集英社)を刊行し、ベストセラーに。そして絵本のみならず、小沢健二のツアーグッズやファッション業界へと活躍の場を広げている注目のアーティストが、長田真作。その彼が2018年1月に小社より刊行した『すてきなロウソク』の続篇『きらめくリボン』が、ついに刊行!
『すてきなロウソク』のパロムは、なぜ修理屋なの?新たに現れる女の子の秘密って? パロムと女の子にしのびよる戦争の影。
どこから読んでも輪廻する
《アカルイ セカイ》3部作。
カバーから全ページにわたるUV加工が、本として独自の魅力を放ちます。
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ISBN978-4-907986-50-6
C8793
B5判上製32頁
定価1600円+税
2019年1月14日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 長田真作 いてつくボタンデビューからわずか2年で『ワンピース』の絵本版『光と闇と:ルフィとエースとサボの物語』(集英社)を刊行し、ベストセラーに。そして絵本のみならず、小沢健二のツアーグッズやファッション業界へと活躍の場を広げている注目のアーティストが、長田真作。その彼が2018年1月に小社より刊行した『すてきなロウソク』の続篇『きらめくリボン』が、ついに刊行!
『すてきなロウソク』のパロムは、なぜ修理屋なの?新たに現れる女の子の秘密って? パロムと女の子にしのびよる戦争の影。
どこから読んでも輪廻する
《アカルイ セカイ》3部作。
カバーから全ページにわたるUV加工が、本として独自の魅力を放ちます。
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ISBN978-4-907986-50-6
C8793
B5判上製32頁
定価1600円+税
2019年1月14日頃発売
装釘=宗利淳一 |  ギター |
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 燃えるキリン 黒田喜夫詩文撰2016年1月17日付、東京/中日新聞の朝刊読書面で紹介されました。
2016年2月10日付、山形新聞で大きく取り上げられました。
2016年2月14日付、毎日新聞の朝刊読書面で紹介されました。
2016年3月12日付、東京新聞夕刊「大波小波」欄で紹介されました。
2016年3月15日付、日本経済新聞最終面(文化面)「文化往来」で紹介されました。
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没後30年を経て蘇生する、最後の戦後詩人、黒田喜夫。時代の最深部から発せられたその言葉は、詩と反詩に裂かれた「3・11」後の日本社会を確実に撃つ。
既刊単行本未収録の初期詩篇から晩年の寺山修司論までを収めた、初の作品集。
* 初版分のみ投げ込み詩集『除名』(16頁)付
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ISBN978-4-907986-25-4
菊変判並製404頁/定価3200円+税
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2015年12月29日より全国書店に発送開始
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装画=田中千智
装釘=宗利淳一 |  五味渕典嗣 プロパガンダの文学日中戦争下の表現者たち
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火野葦平、石川達三、上田廣、小林秀雄から無名の一兵卒まで――。
かれらの表現は芸術なのか、それとも軍・官の情報を宣伝・拡散するツールにすぎないのか?
1937年7月に勃発した日中戦争下のさまざまな資料を駆使して、軍による報道・宣伝・検閲の実態に肉薄し、従軍作家の《書法》を読みとく。
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ISBN978-4-907986-45-2
四六判上製448頁/定価4200円+税
2018年5月30日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |
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![船本洲治 [新版]黙って野たれ死ぬな](https://static.wixstatic.com/media/32f41d_26a952419b2a415a838e9ce1c998113b~mv2_d_1791_2591_s_2.jpg/v1/fill/w_250,h_361,al_c,q_90,enc_auto/32f41d_26a952419b2a415a838e9ce1c998113b~mv2_d_1791_2591_s_2.jpg) 船本洲治 [新版]黙って野たれ死ぬな《ことばのすみずみまで、もうどこでどう爆発するかわからない暴動みたいな力にあふれている。》――栗原康
「黙って野たれ死ぬな!」
「やられたらやりかえせ!」
「自己の抑圧された情況そのものを武器に転化せよ!」
1975年6月25日、沖縄米軍嘉手納基地第2ゲート前で「皇太子訪沖阻止」を叫び、《流動的下層労働者》の解放を確信して、炎に身をつつんだ船本洲治。享年29。
山谷/釜ヶ崎の闘いを駆け抜けた鮮烈なことばが、資本の暴力に包囲されたわたしたちの現在を揺さぶり、震わせる。
旧版(れんが書房新社、1985)を再編集・再構成し、新発見のエッセイ、写真などを収録した《決定版》。
書き下ろし解説=中山幸雄、原口剛
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ISBN978-4-907986-46-9
四六判並製376頁
定価2800円+税
2018年6月25日頃発売
装釘=宗利淳一 |  ジョゼフ・チャプスキ 収容所のプルースト岩津航 訳
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好評3刷!
1939年のナチスとソ連による相次ぐポーランド侵攻。このときソ連の強制収容所に連行されたポーランド人画家のジョゼフ・チャプスキ(1896 - 1993)は、零下40度の極寒と厳しい監視のもと、プルースト『失われた時を求めて』の連続講義を開始する。
2年後にチャプスキは解放されるが、同房のほとんどが行方不明となり、「カティンの森」事件の犠牲になるという歴史的条件の過程にあって、『失われた時を求めて』はどのように想起され、語られたのか?
現存するノートをもとに再現された魂の文学論にして、この長篇小説の未読者にも最適なガイドブック。
* 「カティンの森」事件……第二次世界大戦中にソ連の内務人民委員部によって2 万人以上に及ぶポーランド軍将校、官吏、聖職者らが虐殺された事件。アンジェイ・ワイダ監督による映画『カティンの森』(2007)でも知られる。
シリーズ[境界の文学]第5弾。
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ISBN978-4-907986-42-1
四六変判上製228頁(内カラー28頁)
定価2500円+税
2018年1月27日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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![藤原辰史 [決定版]ナチスのキッチン 「食べること」の環境史](https://static.wixstatic.com/media/32f41d_43884b0e0c884d4abf5d585ba17dcf51~mv2_d_1772_2220_s_2.jpg/v1/fill/w_250,h_313,al_c,q_90,enc_auto/32f41d_43884b0e0c884d4abf5d585ba17dcf51~mv2_d_1772_2220_s_2.jpg) 藤原辰史 [決定版]ナチスのキッチン 「食べること」の環境史「食べること」の環境史
藤原辰史
国民社会主義(ナチス)による支配体制下で、人間と食をめぐる関係には何が生じたのか? この強烈なモティーフのもと、竃(かまど)からシステムキッチンへ、近代化の過程で変容する、家事労働、レシピ、エネルギーなどから、「台所」という空間のファシズムをつぶさに検証し、従来のナチス研究に新たな一歩を刻んだ画期的な成果。
第1回(2013年度)河合隼雄学芸賞を受賞した、著者の代表作。
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ISBN978-4-907986-32-2
菊変判並製480頁/定価2700円+税
2016年7月2日頃発売
装釘=宗利淳一 |  高橋新吉 ダダイストの睡眠松田正貴 編
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町田康さん推薦!
「ムチャクチャおもしろいです。
ひとつひとつの行から考えが広がって、
一行一日で遊べます」
「ダダは一切を抱擁する。何者もダダを恋する事は出来ない。」
*
現実と内面、正気と狂気のあわいを超えた、詩的言語の実践。『ダダイスト新吉の詩』(1923)によって一挙に《現代詩》を到来させた日本最初のダダイスト、高橋新吉。虚無思想と禅を基盤とし、時代と社会を超越した14編のほか、解説および略年譜を収録する。
シリーズ[境界の文学]第4弾。
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ISBN978-4-907986-23-0
四六変判上製264頁/定価2600円+税
2017年8月13日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 タルディ 塹壕の戦争 1914-1918藤原貞朗訳
書評掲載!
朝日新聞(2016年11月13日号、評者=ササキバラ・ゴウさん)
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上田岳弘さん推薦!
第一次世界大戦の《リアル》を徹底的に描き出して、「コミックのアカデミー賞」と呼ばれるアイズナー賞を受賞したフランスの巨匠タルディの代表作、ついに日本初上陸。この戦場の《リアル》を直視するところから、いま、私たちの現代史は幕を開ける。
*
「平和」を目的として勃発した第一次世界大戦は、世界中に破壊と殺戮を蔓延させ、 1000万人もの戦死者を出した。「なぜ」このような戦争が足かけ5年も続いたのか──フランスを代表する漫画家タルディは、本作をもってこの「なぜ」に挑む。前線に掘られた暗く泥まみれの塹壕でたたかう兵士のひとりひとりを主人公に据えたタルディの視線は、きわめて低い。その低さゆえに、この漫画に描かれるのが、まさに自分自身であり、身近な誰かであることを予感させるのである。
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ISBN978-4-907986-12-4
A4判判上製/188頁/定価3300円+税
2016年11月7日頃発売
装幀=宗利淳一 |  タルディ+ヴェルネ 汚れた戦争 1914-1918藤原貞朗訳
書評掲載!
朝日新聞(2017年2月12日号、評者=杉田敦さん)
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町田康さん推薦!
『塹壕の戦争』に続いて「コミックのアカデミー賞」と呼ばれるアイズナー賞を受賞したフランスの巨匠タルディの代表作。
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1914年7月に勃発した第一次世界大戦。その戦死者は全世界で1000万人にもおよぶ。本書では、ひとりの兵士による定点観測のようにして、戦地でのさまざまなエピソードが綴られ、多くの死が語られる。しかし、暗く悲惨な死者は彼らだけではない。 5年におよぶ編年史として描かれたこの物語を ページめくるたびに、われわれは本書に描かれることのなかった数多くの名もなき兵士たちの死を想起せざるをえない。タルディの筆先にかかると、そうした兵士たちの顔かたち、そして肉声にすら思いを致さずにはおれないのだ。
本書の後半を占める大戦研究者のジャン=ピエール・ヴェルネによる詳細な日録と膨大な量の写真が、その殺戮現場の悲惨を補強する。
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ISBN978-4-907986-13-1
A4判判上製/オールカラー176頁/定価3500円+税
2016年12月10日頃発売
装幀=宗利淳一 |
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 ベルトルト・ブレヒト 三文オペラ大岡淳 訳
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“最悪。マジ最悪。
うちの娘の性欲はパンッパンだぞ!”
ロンドンの貧民街に暗躍する乞食たちを描き、《ドイツ黄金の20 年代》の光と闇を切り裂いたブレヒト不朽の名作を、気鋭の演出家が
キレッキレの日本語で訳しおろす。
クルト・ヴァイルの名曲群がファシズム前夜の都市を照射する、
痛快無比の音楽劇!
《東京芸術祭2018》の『野外劇 三文オペラ』で採用された最新日本語訳。
カバーはリバーシブル。ご購入後はお好みの方に変えてお楽しみください。
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ISBN978-4-907986-49-0
菊変判上製224頁/定価2000円+税
2018年10月18日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |  池田浩士+髙谷光雄 戦争に負けないための二〇章*初版の「タテに帯」ヴァージョンは版元品切れ、店頭在庫のみ。
第2刷以降は書影のように、「赤い足の生えた家」が目印です。
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戦後70年を経て、ついに「戦争する国」になった日本。とはいえ、戦争に負けるわけにはいかない。負けたときの悲惨は歴史が物語っている。じゃあ、どうすれば戦争に負けない自分でいられるのか?
ファシズム文化研究の第一人者・池田浩士と、シュルレアリスムを駆使する染色画家・髙谷光雄による、共考と行動のための絵物語。安保関連法案の施行、憲法改正が憂慮される新たな戦時下のいま、「戦争とはなにか」を自分の言葉で語るための必読書。
巻末附録=ブックガイド「戦争に負けないために読みたい二〇冊」
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ISBN978-4-907986-37-7 C0031
A5変判並製/128頁/定価1800円+税
2016年7月29日ごろ発売
装釘=宗利淳一 |
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 石原俊 群島と大学冷戦ガラパゴスを超えて
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グローバリズムや極右に包囲され、自治や自由の危機にある大学。そして戦後もなお「捨て石」とされたままの小笠原群島や硫黄列島。その現場からのアクチュアルな報告であり、見通しのよい「冷戦後史」。
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冷戦終結を経てグローバリズムや国家主義に包囲され、ますます《ガラパゴス》の様相を呈する国、日本。その歴史的・空間的なしわよせが集中するさまざな《現場》の精緻な分析を通して克服を試みる、「殺さない/殺されない」ための同時代論集。
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ISBN978-4-907986-34-6
四六判並製276頁/定価2500円+税
2017年4月10日頃発売
装釘=宗利淳一 |  和田忠彦 タブッキをめぐる九つの断章書評掲載!
毎日新聞2017年2月19日(評者=堀江敏幸さん)
『ミセス』2017年5月号(評者=池内紀さん)
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『インド夜想曲』『レクイエム』などで現代イタリア文学に圧倒的な足跡を刻んだアントニオ・タブッキ。かれの最良の理解者のひとりにして友、そして翻訳者でもある著者が描き出す、タブッキに寄り添って歩んだ《旅》のメモランダム。夢や虚構と現実のあわいを生きたタブッキの風景と記憶が、かずかずの断片のなかに浮かびあがる。
タブッキの短篇「元気で」、そして1997年に収録されたふたりの対談を付す。
シリーズ[境界の文学]第3弾。
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ISBN978-4-907986-22-3
四六変判上製216頁/定価2400円+税
2016年12月23日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 熊楠と猫南方熊楠+杉山和也+志村真幸
+岸本昌也+伊藤慎吾
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猫と南方熊楠。自由で不思議な生き物と自由に不思議を究める人間の関係についての本なんて。読みたいに決まっているやんけざますじゃん。
町田 康
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生誕150年を経て、いまも話題のつきない稀代の人類学者、南方熊楠。
青春時代のロンドン留学中から最晩年まで、彼のそばにはつねに猫の影が――。そんな「熊と猫」の関係をめぐって、直筆のイラスト、猫についての論考、友人宛ての書簡、猫を詠んだ俳句などを断簡零墨まで集めました。
猫の目を通して熊楠のことがわかる、見ても読んでも楽しい熊楠ガイドブック。
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ISBN978-4-907986-36-0
菊変判上製176頁/定価2300円+税
2018年4月20日頃発売
ブックデザイン=宗利淳一 |  イルマ・ラクーザ ラングザマー世界文学でたどる旅
山口裕之訳
多和田葉子さん推薦!
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国際的な作家であり翻訳家、そして世界文学のしたたかな読み手である著者が、本を読むことによって「ラングザマー(もっとゆっくり)」とした時間の回復を試みる、極上の世界文学ガイド/読書論。本書が著者の単行本としては本邦初訳。
いま、わたしたちを取り巻くこの世界から脱出し、本のなかを流れる時間に身を委ねて、まだ見ぬもうひとつの日常、もうひとつの風景へ——。
シリーズ[境界の文学]第2弾。
巻末エッセイ:多和田葉子
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ISBN978-4-907986-21-6
四六変判上製216頁/定価2400円+税
2016年11月7日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 dreidel |  くぼた のぞみ 鏡のなかのボードレール各紙の書評で絶賛!
『北海道新聞』2016年7月17日(評者・野村喜和夫さん)
『東京/中日新聞』2016年7月24日
『毎日新聞』2016年7月24日付(評者・池澤夏樹さん)
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19世紀最大の詩人シャルル・ボードレールと、カリブ海出身のかれの恋人で、白人と黒人の混血女性ジャンヌ・デュヴァル。
詩人がかの女に捧げた「ジャンヌ・デュヴァル詩篇」から、ノーベル賞作家クッツェーの『恥辱』へと、さらには日本における『悪の華』受容へと開かれてゆく言葉のつづれおり。
本邦初の女性訳『悪の華』詩篇を多数引用し、さらにジャンヌを主人公にしたアンジェラ・カーターの傑作短篇「ブラック・ヴィーナス」も新訳で収録。ボードレールを《世界文学》として読みかえるための、とても贅沢な1冊になりました。
新シリーズ[境界の文学]第1弾。
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ISBN978-4-907986-20-9
四六変判上製212頁/定価2000円+税
2016年6月10日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 マウリツィオ・ラッツァラート 新装版 記号と機械反資本主義新論
杉村昌昭+松田正貴 訳
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初版特装版が品切れ・店頭在庫のみのため、定価をダウンして新装再刊(本文は同一です)。
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週刊読書人(2016年2月26日号)で書評されました(評者:中島一夫)。
図書新聞(3月19日号)で書評されました(評者:栗原康)
たとえば福島第一原発事故や安保法反対デモのメディア報道やヘイトスピーチ。なぜひとはその「ことば」がおかしいとわかっていながら服従してしまうのか? あるいは住宅ローンなどの「負債」や GPS によるコントロール社会に、なぜ隷従してしまうのか? では、新自由主義下を生きる人間が、こうした隷属状態と訣別し、「平等」を実現するにはどうすればいいのか?
前著『〈借金人間〉製造工場』によって日本でも話題になった社会学者/思想家が、ガタリ、ドゥルーズ、フーコー、バフチンらを援用しながら試みた、《反─ 資本主義》の哲学的実践!
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ISBN978-4-907986-33-9
菊変判並製368頁/定価2700円+税
2016年12月1日頃発売
装釘=宗利淳一 |  マウリツィオ・ラッツァラート 記号と機械反資本主義新論
杉村昌昭+松田正貴 訳
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週刊読書人(2016年2月26日号)で書評されました(評者:中島一夫)。
図書新聞(3月19日号)で書評されました(評者:栗原康)
たとえば福島第一原発事故や安保法反対デモのメディア報道。たとえばヘイトスピーチ。なぜひとはその「ことば」がおかしいとわかっていながら、「主観性の生産」に服従してしまうのか? あるいは住宅ローンや奨学金をはじめとする「負債」。あるいは日常生活はむろん自然までも支配し管理するネットやGPS によるコントロール社会に、なぜひとはこうまで隷従してしまうのか? そして、では、新自由主義下を生きる人間が、こうした隷属状態と訣別し、「平等」を実現するにはどうすればいいのか?
前著『〈借金人間〉製造工場』によって日本でも話題になった社会学者/思想家が、ガタリ、ドゥルーズ、フーコー、バフチンらを援用しながら試みた、《反─ 資本主義》の哲学的実践!
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ISBN978-4-907986-14-8
菊変判並製368頁/定価3400円+税
2015年12月10日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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 中村寛 残響のハーレムストリートに生きるムスリムたちの声
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朝日新聞「今年の3点 2015」に選出されました(選者:星野智幸さん)。
紀伊國屋書店「じんぶん大賞 2016 ベスト30」で、27位に選出されました。
朝日新聞鳥取版(2016年3月13日付)で、今井書店吉成店の高木店長さんから、月イチ連載「本の学校」で紹介されました。
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9.11直後のニューヨーク、その最深部に低く響くさけび、そしてうめき。
2002 年晩秋、フィールドワークに訪れたNY・ハーレム地区で僕が出会ったのは、マルコム・X 暗殺の容疑者だった……。差別や貧困、暴力が根強く残る都市の日常をみずみずしい文体で活写した、気鋭の人類学者によるエスノグラフィ。
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ISBN978-4-907986-15-5
菊変判並製/468頁/定価3400円+税
* カバーは1種類ですが、めくった表紙は6種類ある特殊仕様。
2015年11月10日ごろ発売
装幀=宗利淳一 |  ジェイムズ・A・ミッチェル 革命のジョン・レノンサムタイム・イン・ニューヨーク・シティ
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石崎一樹 訳
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ミュージック・マガジン(2016年3月号)に書評掲載!(評者:志田歩)
レコード・コレクターズ(2016年3月号)に書評掲載!(評者:長谷川町蔵)
ロックで《世界》を変えた彼は、ロックで《政治》を変えたのか?
街頭デモ、政治犯救援ライヴ、裁判闘争……。国際的に反体制運動が隆盛を極めた1970 年代前半、世界で最もその名を知られたロックンローラーが、「アメリカ」という巨大な敵と対峙した。なぜ彼は闘わなければならなかったのか? ロックと政治の桎梏を考えるための問題作。
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ISBN978-4-907986-17-9
菊変判並製304頁+別丁図版16頁
定価2400円+税
2015年12月12日ごろ発売
装釘=宗利淳一 |
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 藤原辰史 食べること考えること
「食べものって単なる死骸のかたまりなんですか?」
ナチス・ドイツ時代や明治時代の貧民窟で食べられていたものは? 原発とTPPで揺れる日本の食の未来は? ——歴史の細部から新しい物語をつむぎだし、エネルギー、生命倫理、生活文化をめぐってわたしたちに共考をうながす多彩なテクストを集成しました。第1回河合隼雄学芸賞受賞後初の単行本。
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シリーズ《散文の時間》
ISBN978-4-907986-01-8 C0022
四六変判上製/288頁/2400円+悪税
2014年6月24日頃刊行予定
装釘=宗利淳一 |  都甲幸治 狂喜の読み屋
いしいしんじさん絶賛!
町田康、伊坂幸太郎、筒井康隆から、サリンジャー、ピンチョン、それにあのベストセラーまで。古今東西の本を読みまくってきた都甲幸治がおすすめする、とびきりのブックガイド。読書の楽しさ教えます!
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シリーズ《散文の時間》
ISBN978-4-907986-00-1 C0098
四六変判上製/288頁/2400円+悪税
2014年6月24日頃刊行予定
装釘=宗利淳一 |
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 渋谷哲也 ドイツ映画零年彼女はどこまでナチスに心酔したのか?
ナチスのプロパガンダ映画を撮ったレニ・リーフェンシュタールをはじめ、政治や犯罪と融合した高度な思想性にこそ魅力を放つドイツ映画。ヴァイマル時代から戦後のファスビンダー、ストローブ=ユイレ、そして移民映画の数々にいたる《映像の世紀》の検証を通して映画史の顚覆を謀る映像論の集成。
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シリーズ《散文の時間》
ISBN978-4-907986-10-0 C0074
四六変判上製/308頁/2700円+悪税
2015年8月10日頃刊行
装釘=宗利淳一 | ![山家悠平 [新装版]遊廓のストライキ](https://static.wixstatic.com/media/32f41d_afedc59f4ec843788238de0605b6394d.jpg/v1/fill/w_250,h_325,al_c,q_90,enc_auto/32f41d_afedc59f4ec843788238de0605b6394d.jpg) 山家悠平 [新装版]遊廓のストライキ女たちの二十世紀・序説
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朝日新聞、東京・中日新聞、週刊金曜日をはじめ、各紙誌で絶賛! NHKの朝ドラ『花子とアン』のモデルにも言及されています。
初版特装版が在庫切れのため、お求めやすい定価で[新装版]として再刊します(違いは装幀のみで、本文は初版と同一です)。
関東大震災後のモダニズム全盛期に隆盛をきわめた労働争議と呼応するように、「籠の鳥」と呼ばれた遊廓の女性たちが、自らの生と性を奪還するべく立ち上がった——。青森、広島、佐賀、福岡など各地の史料を丹念に読み、無名の女性たちの実像に肉薄する。近現代女性史の空白を埋める貴重な成果。
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ISBN978-4-907986-16-2
菊変判並製/276頁/定価2400円+税
2015年5月10日ごろ発売
装幀=宗利淳一 |
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 山家悠平 遊廓のストライキ:初版---
女性たちの二十世紀・序説
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逃げる! 戻らない!
それが「活用」されることを拒んだ彼女たちの選択だった。
関東大震災後のモダニズム全盛期に隆盛をきわめた労働争議と呼応するように、「籠の鳥」と呼ばれた遊廓の女性たちが、自らの生と性を奪還するべく立ち上がった——。青森、広島、佐賀、福岡など各地の史料を丹念に読み、無名の女性たちの実像に肉薄する。近現代女性史の空白を埋める貴重な成果。
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ISBN978-4-907986-06-3
菊変判上製/276頁/定価3200円+税
初版限定:格子窓アキ+ダブルカバー
2015年3月10日ごろ発売
装幀=宗利淳一
* 初版特装版は絶版です。新装版をお求めください。 |  two virgins |
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 第一次世界大戦を考える 藤原辰史(編)「平和のための戦争」を大義名分にかかげ、毒ガス、戦闘機、戦車などの近代兵器とともに、足かけ4年におよぶ「総力戦」を繰りひろげた第一次世界大戦(1914-18)は、まさに「人類の終末」としての「現代のはじまり」を告げるものだった。
本書は48名の第一線の研究者による、第一次世界大戦を多面的に考えるためのアンソロジーにして、コンパクトな小百科。付・略年表。
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ISBN978-4-907986-18-6
菊変判並製276頁/定価2000円+税
2016年5月9日頃発売
装釘=宗利淳一 |  羅永生 誰も知らない 香港現代思想史丸川哲史+鈴木将久+羽根次郎 編訳
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東京新聞、日本経済新聞、北海道新聞、西日本新聞、沖縄タイムス、週刊読書人、図書新聞など各紙誌の書評欄で絶賛!
世界の命脈を握る巨大都市の思想と運動の歴史
アヘン戦争から反政府運動まで
学生を中心に数万人が都心を占拠した2014年の「雨傘革命」によって、世界を揺さぶった香港。返還にともなって始まった「一国両制度」のもと、なぜ、この都市の人びとは立ち上がったのか? 金融資本や観光に支配されない香港の現在を暴く、気鋭の論客による思想=運動論集。日本語版オリジナル。
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ISBN978-4-907986-09-4
四六判並製360頁/定価2700円+税
2015年8月15日ごろ発売
装釘=宗利淳一 |
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 J. カー+A. クマール 総統はヒップスター波戸岡景太訳
「こんなヒトラー見たことない!」(巽孝之/慶應義塾大学教授)
ヒップでロハスな草食系メガネ男子のヒトラーが、ゲッベルスやゲーリングを従えて世界征服……? 『帰ってきたヒトラー』に先駆けて、アメリカ、ドイツで話題騒然となったブラックなカルトコミックにして、21世紀の「わが闘争」、ついに邦訳刊行!
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Hipster Hitler, 2012
by James Carr & Archana Kumar
ISBN978-4-907986-02-5 C0097
A4変判並製/160頁/2000円+悪税
2014年9月16日頃発売
装釘=宗利淳一 |  志村真幸編 異端者たちのイギリス政治家からサッカー選手、軍人、旅行家、ビジネスパースン、そして海賊女王にいたるまで、「伝統」と「革新」、「正統」と「異端」が争い、なれあい、交錯し、分断しあってきたイギリス。その近現代史や社会を彩ってきたさまざまな人物群像を、30名以上におよぶ気鋭の研究者が、論考やコラムによって語り尽くす異色の論集。
「異端者たちの系譜」「娯楽のイギリス」「イギリスのなかの『異国』」「南方熊楠とイギリス」の4部構成で、世界に冠たるこの異端の国の全体に肉薄する。
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ISBN978-4-907986-24-7
菊変判上製/520頁/定価7000円+税
2016年4月29日頃発売
装幀=宗利淳一 |
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 佐々木治己 お前は俺を殺した推薦:
武富健治さん(文芸漫画家『鈴木先生』)
福田善之さん(劇作家『日本の悪霊』)
小説であり、詩であり、戯曲でもあるような散文への挑戦。国際的な注目を浴びる劇団「解体社」や、舞踏家・目黒大路のために書いた作品など、書き下ろしを含む6篇を収録した、出色のドラマツルグ・佐々木治己の第一作品集!
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ISBN978-4-907986-05-6
四六判上製/256頁/定価3000円+税
*初版のみ寒冷紗巻き製本・天アンカット
2015年2月4日ごろ発売
装幀=宗利淳一
解説=高橋宏幸 |  坂元正樹 十九世紀イギリス自転車事情*
すべての自転車ユーザーに捧げます!
「自転車趣味」はこうして生まれた!——この不思議な形の乗り物の「進化論」
わたしたちの日常生活に欠かせない移動手段・自転車は、なぜ現在のような形態になったのか? 1880年代の英国で、趣味から娯楽・スポーツへと発展した、前輪の大きな「オーディナリ型自転車」の発展と消滅を、雑誌・地図・旅行記・カタログなど、豊富な資料を駆使して描き出す《自転車秘史》。
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ISBN978-4-907986-07-0
菊変判上製/288頁/定価3700円+税
初版のみUV加工カバー
2015年3月30日ごろ発売
装幀=宗利淳一 |
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 apple pie |  東谷護 他 日本文化に何をみる?ポピュラーカルチャーとの対話
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東谷護+マイク・モラスキー+ジェームス・ドーシー+永原宣
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ニッポンの「文化」って、な・ん・だ・ろ・う?
女子プロレス、ジャズ喫茶、反戦フォーク、歌謡曲、小林秀雄……。「禅」でも「茶の湯」でもなく、かといって「カワイイ」でも「クール・ジャパン」でもないこの国のポピュラー・カルチャーをどう考えればいいのだろうか? 生まれも育ちも異なる気鋭の4名の論客による、新たなニッポン文化論!
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ISBN978-4-907986-19-3 C0070
菊変判並製/204頁/定価1800円+税
2016年4月8日ごろ発売
装釘=宗利淳一 |
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 池内規行 回想の青山光二資料で読む「最後の文士」の肖像
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限定500部。
織田作之助や太宰治の友にして理解者であり、仁侠小説の名手。90 歳で川端康成文学賞を受賞した「最後の文士」、青山光二(1913-2008)。代筆や古書店との交渉など、30年におよぶ作家との交流を赤裸々に描く、愛悼のメモワール。
全書誌情報、詳細を究めた年譜、さらに秘蔵写真を駆使した「文学アルバム」を収録。
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ISBN978-4-907986-35-3
菊変判上製288頁/定価5000円+税
2017年5月19日頃発売
装釘=宗利淳一 |
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